なんと!フィリピン・セブの治安は良い?

2017.04.12

「セブ島」と言うと、「リゾート」「楽園」「ダイビング三昧」など良いイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。それに比べて、「マニラ」や「フィリピン」というと、どうでしょうか?一気に不穏な空気を感じられる人が増えたのではないかと思います。

セブ島ももちろんフィリピンの都市。そして、このセブ島には、非常に多くの語学学校が存在し、観光客を凌ぐ勢いで留学生が毎日押し寄せています。治安が悪いと思われがちなフィリピンにもかかわらず、なぜ今こんなにも沢山の人がフィリピン留学に訪れているのでしょう。フィリピン・セブ島の治安は一体どうなっているのでしょうか。

セブ島に5年住んでいる私が、実際に自身や友人知人の身の回りで起こった事件なども参考にご紹介しながら、フィリピン・セブ島の治安についてご紹介していきたいと思います。

 

フィリピンとセブの治安基礎知識

まずはフィリピンとセブ市周辺の治安について。

冒頭にも記載しましたが、私はここセブシティに住んで5年目となりました。最初この国に来る時は、テロリストの島があるとか、銃が横行しているとか、犯罪国家とか、とにかく恐いことばかり周りから聞かされて、それは戦々恐々としながら渡航の日を待ったものです。しかし実際に来てみると、いい意味でも悪い意味でも、全然違いました。良かった点は、思っていたような危険は皆無だったことと、意外と住みやすいと感じた点。悪かった点は、リゾートのイメージが打ち砕かれた点と、思ったより物価が高かった点でしょうか。

悪い点はともかく、最初に感じた治安に関しては、普通に一般的な東南アジアの都市並かそれ以上の安全さ快適さはあります。つまり、旅できるレベルの素養と安全対策をきちんととった行動をしていれば、危険はほとんどないということです。

私も、私の周りでも、今まで5年以上の間で、銃器はおろかナイフやその他の武器で脅されたという話を見たことも聞いたことも体験したこともありません。「フィリピン・セブは危ない危ない!」と具体的なデータもなくかなり大げさに書かれている他サイトが散見されますが、何で(どこのサイトで)調べたんですか?体験談だとしたら一体どんな生活されているんですか?と逆に聞きたくなってしまいます。そういったネガティブキャンペーンの類と、ステルスマーケティングの情報に溢れたインターネットの情報では、何が真実なのかが見えにくくなってしまい、さらにお客様が混乱してしまう事態に陥ってしまうのです。

もちろん危険はあります!この国がかつて反社会的勢力の掃き溜めになっていた時代の名残は未だに残っています。しかし、観光でちょっと遊びに来るレベルであれば、全く危険はないと言っても過言ではないという認識です。さらに、留学で来ている間は学習が本業です。学習が本業である以上、ほとんどの時間を学校や寮で過ごすことになりますが、高い塀と24時間のセキュリティーガードに守られた学校や寮にいる限り何かが起こる可能性は果てしなくゼロに近いと言えるでしょう。

ですが、上記はあくまで私の主観であり、私を取り巻く環境がたまたま安全だっただけに過ぎないのではないか、という方もいらっしゃるかもしれません。

それでは、フィリピンという国、セブという都市は、世界の他の国や都市と比べて、一体どれぐらい危険な国と認知されているのでしょう。

 

東南アジアに見るフィリピンの治安

それでは、まず外務省が旅行者や海外在住者に向けて発信している、外務省 海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)を参考に見ていきたいと思います。

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フィリピンには現在、全土に危険情報が発出しています。全土が真っ黄色になっているのは、警戒レベル1「十分注意してください」の意味。 軽犯罪(窃盗や詐欺)がフィリピン全土どこでも発生する可能性があるので気をつけて、というサインです。

そしてミンダナオ島とパラワン島の一部が薄いオレンジ色になっているのは、警戒レベル2の「不要不急の渡航は中止して下さい」です。ミンダナオ島は、以前からイスラム系反政府武装組織「アブ・サヤフ・グループ(ASG)」をはじめとするテロリストグループや、共産系反政府武装組織「新人民軍(NPA)」等多くの過激派組織が存在します。イスラム系テロリストグループによる爆弾テロ事件や身代金目的の誘拐事件が多数発生しており、注意が必要です。

また特に濃いオレンジになっている部分は、警戒レベル3「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」。このエリアは、上記の危険グループがアジトや本拠地にしている最も不測の事件が起こりやすい場所と言われており、危険度がさらにグッと高まる大変危険なエリアです。

外務省の情報を見ると、フィリピンってもう一歩外を歩いたらヤラれるってぐらい、ものすごく危険な国なのでは?って思ってしまう方も多いと思います。一部のほんの少しの危険を、これ見よがしに危険を煽って度を越えた不安を植え付けるのはいかがなものかと個人的には思います、実際はそんなことありませんから。

それでは一体どれぐらいのレベルでヤバイのでしょう?セブ島に発出している警戒レベル1が出ている、他の国々を見てまいりましょう。

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まずはお隣インドネシア

こちらも全土で黄色くなっており、一部薄いオレンジの箇所があります。これらはインドネシアでもフィリピンと同じくテロリストによるテロや誘拐への注意が必要という注意喚起となります。

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続いて、年間700万人近くの外国人が渡航しているインド。こちらも全体的に黄色くなっておりますが、パキスタンとの国境あたりが真っ赤に染まっていますが(これは警戒レベルMAXのレベル4「退避勧告」です。)このあたりは古くからの国の紛争地区です。その周辺や東の地域でも濃いオレンジになっていますが、こちらも分離独立を目論む過激派グループの影響によるもの。インドではフィリピンよりも注意が必要な印象です。

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続いて、近年次なるブルーオーシャンの地を目指して、多くのビジネスマンや起業家の方が訪れる地ミャンマー。こちらも少数民族武装組織がいくつも存在しており、散発的に一部地域では戦闘が起こっている状態です。フィリピンと非常によく似た配色となっているのがお分かりになるかと思います。

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そして、最後にアンコールワットで一大観光立国となったカンボジア。全体が黄色くなっているのは、スリ・置き引き、イカサマ詐欺やひったくりなど、軽犯罪の注意喚起となります。また内戦時代の地雷などが埋まっている可能性もあるのかもしれません。

このように、他の観光業が盛んなアジア諸国でも、ご覧のような注意喚起がなされています。これらの地域に私も私の周りの友人も盛んに旅に出かけていますが、凶悪犯罪はおろか、深刻な強盗や詐欺にあったという話も聞いたことがありません。それどころか、セブに並ぶ屈指のリゾート「バリ」や「プーケット」などで楽しくバカンスを過ごされている友人のSNSの投稿を良く目にします。

ちなみに、数年前までは、タイやベトナムも全土が黄色く着色されておりましたが、現在はそれらは一部の都市部に限定され、他は解除されています。外務省の警戒レベルの基準が見直されたのか、国の治安が改善されたのかは不明ですが、私の感覚値で言うとバンコクやベトナムのホーチミンなどの都市の方が、セブに比べると、街なかでの詐欺や泥棒、暴行の被害に合う確率はよほど高いのではと感じています。

マニラやマクタン島エリアはともかく、セブ市に関して言えば、タクシーやショップでボッタクリ被害に合うようなこともほとんどありませんし、セブ市に住む人々の謙虚さと言いますか、ずるさや卑しさがあまりなく控えめと言いますか、擦れてない感じがします。そういったセブが私はとても好きです。確かに最近悪くなってきたといった類の話も耳にしますが、私の実感としてはそれでもなお、他の東南アジア諸国よりもマシです。人が良い分、旅もしやすく適度に栄えて適度に田舎な部分もあり、過ごし易い都市だと思っています。

 

他の留学国との比較に見るフィリピンの治安

それでは東南アジアではなく、他の留学で行くような国々(アメリカ、英国、カナダ、オーストラリア、マルタ、インド、タイ、韓国、日本)ではどうなっているでしょうか?

下記の参考サイトから、2010年〜2014年までのデータを集めて独自集計で平均を取って数値を出してみました。

出展Comparisons of Crime in OECD Countries
http://www.civitas.org.uk/content/files/crime_stats_oecdjan2012.pdf
ワールド・データ・アトラス 世界と地域の統計、国のデータ、マップ、ランキング
http://jp.knoema.com/atlas/topics/%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E7%B5%B1%E8%A8%88

 

殺人発生率の高さ

まず初めに、殺人という最も凶悪な犯罪についてです。治安状態を測る時に、最も重要視されるであろう数値でもあります。

 

順位 国名 ポイント
1 フィリピン 9.38
2 タイ 4.70
3 アメリカ合衆国 4.53
4 インド 3.36
5 カナダ 1.48
6 マルタ 1.36
7 オーストラリア 1.08
8 英国 1.03
9 韓国 0.78
10 日本 0.32

※数字は人口10万人当たりの割合を表しています。

 

なんと!ダントツで1位はフィリピンという結果になりました。この殺人発生率の高さが、「=治安が悪い」というイメージを持たれてしまう所以だと思います。しかしココで注意していただきたいのは、一体誰が殺されているのか?ということ。フィリピンでの殺人の種類についてもう少し調べてみました。

すると無差別テロや強盗殺人といったケースの殺人はほとんどなく、日本のように意味のない奇妙な殺人もほとんどない・・・事件に巻き込まれた被害者は、そのほとんどがお金や恋人絡みの怨恨、或いは麻薬や覚醒剤絡みによるものというのです。

つまり逆を言えば、これらに観光客や留学生が巻き込まれるケースがあるでしょうか?ということです。普通につつましい生活をしていれば、こういった殺人の対象になることはまずあり得ません。

強盗発生率の高さ

続いて、強盗について。強盗は、金品を狙って無差別に人を傷つけたり、脅迫したりする、恐ろしい犯罪です。

 

順位 国名 ポイント
1 英国 137.0
2 アメリカ合衆国 111.2
3 カナダ 76.0
4 オーストラリア 55.2
5 マルタ 51.5
6 フィリピン 37.4
7 韓国 5.9
8 日本 2.8
9 インド 2.31
10 タイ 2.30

※数字は人口10万人当たりの割合を表しています。

私はこの数値こそが実質一番重要な「恐れるべき犯罪を示している数値」だと思っています。なぜなら、目的がお金で、標的が無差別に対する暴力行為であることから、旅行者や留学生でも町を歩いているだけで遭遇してしまう可能性があるからです。これは、似ているようで、上記「殺人率」とは犯罪の質からして全く異なる種類のものだと考えます。
さらに驚くべきことに、1位〜3位には全て、留学するならココというお手本のような先進国の国々がランクインしています。特にアメリカも銃社会です。強盗から一歩間違えば殺人につながる可能性も十分にあるでしょう。

レイプ発生率の高さ

最後にレイプ。レイプとは有効な同意を得ない性交と定義されていますが、女性にとっては強盗よりも恐いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

順位 国名 ポイント
1 オーストラリア 91.9
2 アメリカ合衆国 30.8
3 英国 27.7
4 韓国 13.5
5 フィリピン 5.6
6 マルタ 3.3
7 タイ 3.1
8 インド 2.1
9 カナダ 1.6
10 日本 1.0

※数字は人口10万人当たりの割合を表しています。

この数値は一般的には女性が注意すべき指標ですが、対象が無差別に対する暴力という意味では、上記の強盗と同じく大変危険な数値と言えます。そして、驚くべきことに、またしても1位〜3位は留学やワーキングホリデーで有名な先進国の国々です。フィリピンはこれらの国々の中では5位にランクインしていますが、発生率=ポイント数で1位オーストラリアと比較すると桁違いの数字となっています。確かにオーストラリアはレイプが多いという話は個人的には良く聞く話題ではあります(こちらでは男性も対象)。

 

安全指数というデータが示す治安の数値化

Numbeoというサイトがあります。は、世界中の都市や国々の生活情報を記録する世界最大のデータベースで、世界中あらゆる地域の治安情報を知ることができます。犯罪率だけでなく、生活コスト、不動産価格、ヘルスケア、交通情報、人口などありとあらゆる情報を調べることが可能です。2017年4月12日現在、6,409 都市3,523,119 箇所もの地域データが収録されているというから驚きです。

今回はこのNumbeoから一部データを抜粋して、フィリピンやその他の留学地域についての治安について比較させていただきたいと思います。

 

フィリピンの指数

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フィリピンは、全体的に全ての数値が普通か、普通よりポジティブな数値を示していることがわかります。夜間の外出についても、比較4国のうちで最も安全という数値が出ています。

 

アメリカ合衆国の指数

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アメリカは、ここ3年の犯罪上昇率を表す数値が高いのと、ドラッグの懸念を表す数値が非常に高くなっているのが気になります。また強盗の数値も比較的高くなっています。夜間の外出では、比較4国のうちで最も危険という数値になっています。

 

カナダの指数

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カナダは比較的良いでもここ3年の治安の悪化が気になる結果となっています。またアメリカと同様、ドラッグの懸念が高いようです。日中の外出については4カ国中最も良い数値が出ており、これはまぎれもなく安全と言える数値でしょう。

 

英国の指数

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英国では全体的に普通か、ややネガティブな数値が出ているような印象です。日中の外出については問題ありませんが、夜間の外出はやや危険が伴うようです。

 

4カ国INDEX比較まとめ

 

国名 犯罪指数 安全指数
フィリピン 39.85 (2) 60.15 (2)
アメリカ合衆国 48.04 (最下位) 51.96 (最下位)
カナダ 39.05 (TOP) 60.95 (TOP)
英国 40.51 (3) 59.49 (3)

このNumbeoの結果を、INDEXの数値でまとめますと、

1位 カナダ
2位 フィリピン
3位 英国
4位 アメリカ合衆国

という結果となりました。なんとフィリピンは、一歩及ばないもののカナダとほぼ同じ治安状況ということがわかります。そして、英国やアメリカよりは比較的安全という結果となりました。

 

まとめ

いかがでしたか。確かに殺人件数は多いものの、それには理由があるということ、そして「フィリピンは危険」「セブの治安は悪い」というイメージとはまるでかけ離れた結果に、驚かれた方も多いのではないでしょうか。フィリピンに居住し、生活の安全を日々感じている一人としましては、妙に納得してしまったというか「やっぱり」という結果でもありました。

またアメリカやイギリスのような留学大国や、他の東南アジア諸国が思ったより危険があり、逆にフィリピンが圧倒的に安全な国だと数字で立証されているなんて、目からウロコだと感じる方も多かったのではないでしょうか。

治安については、その国に渡航する予定がある方なら、誰しもが最も気にされる情報だと思います。インターネット上でも色々な情報が交錯し、さらにその状況は日々刻々と変わるものです。また治安が比較的良いとされている国に行かれても、不運にも事件や事故に巻き込まれるケースだって、今まで数限りなくあったことでしょう。

 

ここで、最も大切なことをひとつ。

それは、どんな国に行かれても安全に関する情報には常にアンテナをはり、その国に合ったふさわしい行動を心がけるようにすることが、危険を遠ざける最良の方法という事でしょう。郷に入れば郷に従えとは古くから言われている事ですが、現地の事を良く知るのはやはり現地に住むその土地に精通した人達なのです。

例えば、フィリピンという国で危険を遠ざける為には、

・泥棒は多いので、目立たない格好をする

・大金を持ち歩かない、スマホなど高価なものは前掛けにしたバッグで持ち歩く

・プライドの高いフィリピン人と口論しない、人前で怒鳴ったりしない

・お酒が絡むBARやクラブなどの出入りは避ける

・ドラッグを使用している者の環境を意図的に遠ざかる

・夜間の行動は極力避け、移動時はタクシーを使う

などの、安全に過ごす為の基本的な行動規範があります。こういったものは、多少の違いはあれど、どこの学校でも「校則」として用意されているものですので、学校のルールにしっかり準ずる行動を心がけておけば、危険にさらされることはまずないと断言できるでしょう。

現地のリアルタイムな情報を、常にアップデートして得ること。それも一つの重要な要素となります。

 

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